「オーバーナイト・サクセ~ス」。総裁選期間中、高市氏の陣営会合で流れたBGMは、1980年代に日本でも大ヒットしたテリー・デサリオの名曲だ。「いつかきっと夢はかなう」との思いが込められた歌詞に、今回3度目の総裁選挑戦となる高市氏の心情がにじんでいたのは、想像に難くない。
後見人的立場だった安倍晋三元首相が亡くなり、後ろ盾を失った。前回の総裁選は石破茂首相に1歩届かず苦杯をなめたが、今回は「圧倒的な党員の民意」(陣営関係者)を得て小泉進次郎農相を下し、女性初の総裁「爆誕」を体現した。
陣営幹部は「徹底的な仕事師」と評する。神戸大卒業後、松下政経塾に第5期生で入塾。米連邦議会で「議会フェロー」として勤務し、テレビキャスターの経験も。「こだわりTV PRE★STAGE」という番組では、現在立憲民主党参院議員の蓮舫氏(57)と進行役を務めたこともある。
阪神タイガースとヘビメタをこよなく愛し、大学時代にはバンドでドラムを担当。「鉄の女」といわれた英国の元首相、マーガレット・サッチャー氏を「憧れの人」として挙げ続けてきたが、今後は自身が日本の女性政治家の新たなロールモデルとなる。責任ははかりしれない。【中山知子】

