前大阪市長で前大阪府知事の松井一郎氏(61)が14日、大阪市内で本紙の取材に応じ、古巣の現状と自身の今について語った。

松井氏の古巣維新は、7月の参院選での議席獲得が7にとどまり、党勢に陰りが見られる。議員の離脱や不祥事なども相次いでいる。松井氏が代表を務めていた頃に比べ、党として“緩んでいる”ような印象も感じられるが、松井氏は「いろんな公約をほぼほぼやってしまった。みんなが一致する次の目標を見つけ切れていないかな」

橋下徹氏を担ぎ、大阪府知事として働いていたときは「都構想も1つやけど、大学など府市統合案件や万博の誘致とか、やらなあかんことがいっぱいあった」と振り返りつつ「でも、それがほぼできあがった」と目標を見失ったことが緩みの原因の1つと指摘した。

今後の党運営については「僕は『継続は力なり』と思う。無理して目標は見つけなくてもいい。うまいことやってきたことを堂々と住民に説明し、これを続けて経済のパイを広げていきましょうと訴えれば理解してもらえるんじゃないか」と地に足を付けた活動の重要性を訴えた。

一方で、自身は20年に2回目の大阪都構想の住民投票に敗れ、23年の任期満了で大阪市長を退任、政界から退いた。

当時に比べると、ずいぶん表情も穏やかになったが、「それは当たり前。記者の前にいると厳しいことばかり言われる。厳しいことをずっと言われてたら、そら顔も厳しなる。今はそれがないから」とニヤリ。講演などの仕事がないときは、ゴルフをエンジョイするなど悠々自適の生活のようで、「ネコが2匹いて、もう9歳やから、ネコの体の心配してるけどね」と、ずいぶん柔らかくなった生活を明かしていた。