立憲民主党の野田佳彦代表が16日、フジテレビ系「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)にリモート生出演。同党が国民民主党の玉木雄一郎代表を野党統一候補とする案を提示していることについて、実業家の杉村太蔵氏と激論を繰り広げた。
番組では、前日の自民党高市早苗総裁と日本維新の会の吉村洋文代表による党首会談後、吉村氏が、自民党との政策協議がまとまれば首相指名選挙で高市総裁に投票する考えを示したことを特集。野田氏は、維新、国民民主党、政権離脱した公明党を含めた野党統一候補の擁立をあきらめない姿勢を強調した。過去の連立政権も政策の違いを丁寧な協議で折り合ってきたとし、「それぞれの政党の持ち味を殺すことではなくて、立場を理解して協議して、複数の政党が入った連立の方が国民の多様な声を反映できると思っていますので、自分たちの考えを妥協してねじ曲げて連立を組もうとは思っていません」とした。
ここで杉村氏は「代表、今の話、僕もいい話と思って聞いているんですけど、去年(の首相指名選挙)は失敗した、その教訓を今年生かしたい、と。その話ってやっぱり時間をかけなきゃいけませんよね。本当に失礼ながら、この1年間、野田代表は、野党連携に向けて、どういう努力をされてきたのかな、と。本当に申し訳ないですけど、なんら野党がひとつにまとまる努力を野党第1党の野田代表がしてこなかったんじゃないかな、というのが私の見立てなんですよ。そこは非常に、イチ国民として不安なんです。何やってきたんですか、1年間?」と、恐縮しながらも強烈に突っ込んだ。
野田氏は少し声を高ぶらせながらも冷静な表情で「懸命にやってきたつもりです」と返答。「国会活動の中でも今回の(ガソリン)暫定税率の廃止などは、呼びかけをしながらまとめてきているわけですし、政策活動費の廃止なども、野党をまとめて効果があったものもありました」と続け「ただ残念ながら、横糸を通そうと思っても全部通らなくて進まないこともありましたけど、やっぱり私どもは野党の長男なので、なるべくまとめていきながら、それを自民党にぶつけていく、という戦いの構図をやってきたつもりです」とも認めた。
すると杉村氏は「ということは、横糸を通そうと思って一生懸命頑張ってきたこの1年間、なかなかそれができなかった。それを分かっていながら、野田さんは玉木さんを担いで、数合わせで政権を取りに行こうとしたということですか?これはまた国民に対する裏切りのように感じる」と指摘。
これに対し野田氏は「数合わせじゃないでしょ?」と少しムッとした口調で応じたが、すぐに冷静になり「さっき言ったように、政治とカネの問題にけじめを付けてない自民党に対して、そこに補完をするんじゃなくて、野党はそれぞれ政権を取るために、野党第1党だろうが第2党だろうが第3党だろうが、自民党に対峙(たいじ)をしながら政権を取りに行くというのは基本だと思いますので。だとすると、選択肢としては、我々の野党第1党の立憲と、第2党の維新と、第3党の国民が、意思疎通がしながら連携できるかどうか。公明党が離脱した以上、力を合わせれば政権を取れるんだから」と語った。この部分は杉村氏も「そうそうそう」と同意のそぶり。ただ野田氏が「だったら大いに議論しましょう、ということ」と続けると、杉村氏はすぐに首をかしげた。
杉村氏は「野田さん自身が首班指名、総理の座を取る。維新と玉木さんに『オレの政権構想に協力してくれ』と、それが本筋ではないかと思うんですよ。140なんぼ(議席が)ある立憲が、20なんぼの玉木さんを担ぐというのは、先ほど『数合わせではない』とおっしゃいましたけど、なんか違うんじゃないか」と質問。野田氏は「それはよく分かるんですよ。覚悟と矜持はもちろんそういう気持ちで、そういうタイプです、本来は。だから去年挑戦したけど、残念だった。その教訓を生かさなければいけないときに、次善の策を考えた時に、93年に細川護熙さんが8党派で連立政権の中で総理になりました。あの時は第4党なんですよ、そういうやり方もある。何よりも10数年に1回の政権交代をやりたい。なぜならば、私が総理の時に自民党に政権を明け渡した。取り戻すならば、あらゆることを知恵を出さなければいけないし、あらゆる手段をつかわなければいけないと思っています」と主張した。ただ杉村氏は納得の表情は見せず、平行線のままだった。

