ジャーナリスト後藤謙次氏が、17日放送のTBS系報道番組「報道特集」(土曜午後5時半)にVTR出演。高市早苗首相が電撃的に衆院解散を決断したことの舞台裏を解説した。
後藤氏は、今回の高市首相の決断について「これまでの抜き打ち解散は野党側に対して出し抜く解散だった。ところが今回は、党の幹部にも連絡しない。総理のクーデターという要素が非常に強い」と私見を展開。また、高市首相誕生の立役者だった麻生太郎副総裁や、鈴木俊一幹事長にも事前に解散の根回しがなかったとして「今回は『麻生外し解散』という面もあるんじゃないかと思いますね」とネーミングした。
高市首相が高い支持率を背景に解散判断したとみられることにも触れ「この政権は『バルーン政権』だと。気球ですね、気球。ヘリウムガスが入っている限りは高く上っている。高市さんの場合は、気球の空気が抜けてしまうと、柱が何もない。非常に強そうに見えて、危うい政権だと思います」と警鐘を鳴らした。
自民の内部に不満の声があるとも紹介。後藤氏は「公明党頼りだった人は、いきなり自分の足元が崩されてしまう。なんでこんな強引なことをしたんだ、と当然不満が出て来ます。きちんとした後援会組織を持った(自民党)議員の方が圧倒的に少ない。全く戦略がないまま、(選挙戦に)突入するんじゃないでしょうか。不信、不安、不思議、この3つの『不』が自民党の空気を反映しているんじゃないでしょうか」と語った。
解散を選んだ背景については「一番大きいのは日中関係だと思います」と指摘。「日本の産業の命綱であるレアアースに、中国側が輸出制限が入ってきた。これが国会で追及される。厳しい予算委員会を想像しただけで、自分にとっては不利な状況になる、と(思ったのでは)」と分析した。

