政治ジャーナリスト田﨑史郎氏は、30日夜に放送されたBS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)に出演。高市早苗首相の解散判断で始まった衆院選(2月8日投開票)をめぐり、「どうも今回の選挙は、自分の中で胸に落ちないんですよね」と、今回の解散に判断に今も納得ができていないことを打ち明けた。
番組では、自民党にいい数字が出ている各社の序盤情勢や、注目選挙区などについて特集した。田﨑氏は、自民党への支持が流れている現状について「(有権者が)現状追認的になってくる。よく言えば、ここまで着たら変えられないんじゃないかと。じゃあ、投票するならだれに投票するかを考えようということで」とした上で、「しかしながら振り返ってみると、どうも今度の選挙は、自分の中で胸に落ちないんですよね」と口にした。
「やっぱり、ほとんどの人に相談しないで高市さん1人で決めちゃった選挙。しかも投票まで非常に期間が短く、投票用紙が届くかどうかまだ分からない状況になっている。こんなことは、かつてないんですよね。投票用紙が届くだろうかと心配するようなことは」と、奇襲的な解散総選挙で事務的な準備も急ピッチとなり、投票用紙の郵送が遅れ気味となっていることに苦言を呈した。
一方で、松原耕二キャスターに「あまりその部分が怒りとして、情勢調査には出ていない」と指摘されると、田﨑氏は「出ていないです。何か、もう変えられないからと、おきらめちゃうんじゃないですかね」と力なく答えた。
その後も苦言は止まらず、「解散は総理の専権事項だと、理解はしているんですが、(前回衆院選から)1年3カ月で解散するんですかと。やっぱり2年くらいは、任期は4年ですから半分くらい過ごした時点で考えるべきだろうと」と指摘。「そういう意味では、政治家の方々が自分を律する気持ち、ここはやっちゃいけないんだ、踏み込んではいけないところなんだというのがね、なんか、なくなっている気がするんですよね」とも指摘した。
松原氏に「以前は、警鐘を鳴らす自民党の人もいたんですよね」と問われると、「はい」と応じ「(今は)だれも止めないんですよね。今回でも、高市さんが(解散判断を)やられるときに、たとえば副総裁の麻生(太郎)さんが、ちょっと待ちなさい、と言うかと持ったら、全然言わない」と述べ、「(解散は)総理の専権事項。総理が決めたら従うんだというのが常識のようになっている。その部分が大きい」と、昨今の衆院解散を念頭に訴えた。

