藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)への挑戦権を争う、将棋の第84期A級順位戦最終一斉対局が26日、静岡市「浮月楼」で行われる。
対戦カードは永瀬拓矢九段(33)対佐藤天彦九段(38)、豊島将之九段(35)対佐々木勇気八段(31)、中村太地八段(37)対増田康宏八段(28)、糸谷哲郎八段(37)対近藤誠也八段(29、いずれも上が先手)。なお、千田翔太八段(31)対渡辺明九段(41)戦は渡辺が休場中のため、千田の不戦勝となる。
出場棋士8人は25日に静岡入りし、JR静岡駅から徒歩5分の同所で開催された前夜祭に出席した。将棋界のトップ棋士たちによる総当たり戦の挑戦者争いは8回戦を終え、7勝1敗でトップ並走の永瀬と糸谷に絞られた。
永瀬は、「静岡駅から対局場に近づくにつれて、身が引き締まる思いになりました。明日の対局も精いっぱい頑張りたいと思います」と決意を表明した。
糸谷は藤井が史上最年少名人を獲得した3年前の第81期に1クラス下のB級1組に降級。今期、復活昇級した。、「3年前にA級から1度降級する際、ここで『花は落ちてもまた咲く』と言いました。落ちて戻ってきたのは幸せ。挑戦の一番、花は落ちてもまた来年大きく咲くということとを示したい」と張り切っていた。
永瀬が2年連続で挑戦権を獲得するか、糸谷の初挑戦なるか。双方か勝つか負けた場合は同星のため、プレーオフ。どちらが勝った場合はすんなり挑戦権獲得となる。
順位戦はトップのA級以下、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5ランクに格付けされている。半年に1度行われる、プロ棋士養成機関の「奨励会」で三段リーグ上位2人に入ってプロデビューした四段は等しくC級2組からスタートする。
それぞれのクラスに順位(相撲の番付のようなもの)と、決められた昇級枠があり、その中に入った成績上位者が1年に1クラス昇級する。飛び級はない。トップのA級在籍者の成績最上位者が名人戦への挑戦権を得る。同星の場合の昇級は、順位が上の棋士が優先される。逆に成績が悪ければ当然、1クラス下に降級したり、順位が下がる。将棋界の厳しい縦社会の典型でもある。

