チームみらいの安野貴博党首は5日、東京・日本外国特派員協会で会見し、現在世界を揺るがせているイラン攻撃に関する見解を問われ、「現時点で、我々がどう判断するかというような情報が、整いきっていない」などと答えた。
これに対し、記者から「日本の安全保障についても、もっとしっかりした考えがないとだめじゃないかと思う。アメリカとの関係や、日米安全保障をどう考えるかといった基本問題については、やはり考える必要があると思う」として、今後の対応を問われる場面があった。
安野氏は「(外交問題に対する)我々のベースの考え方を申し上げると、我々はシングルイシュー政党よりは多くのイシューを取り扱っているが、一方で、すべての論点についてスタンスを持っている『フルパッケージ政党』ではない。争点特化型政党、マルチイシュー・パーティーと認識している」と主張。「その中で、外交に関してすべてのことについて言及しているわけではないが、非核三原則堅持や平和主義を大事にしていくべきだということ、国際法律や国連憲章はしっかり重視していくべきという立場」と述べた。
一方で「今回のイランの攻撃に関して言うと、現時点で、我々がどう判断するかというような情報が、整いきっていない」とも主張。「国際法や国連憲章に違反しているのではないか、という話が出ていると認識しているが、国際法では先制攻撃をするに当たって、差し迫った危機があったかどうか、また国連憲章では51条の自衛権の行使ができる状況を満たしているかが、論点になると思うが、外務省を通じて情報収集しているものの、まだそこに答えを出すほど十分な答えが集まりきっていない」と、現在の見解を口にした。
別の記者からは「フルパッケージの政党は目指していないということだが、場合によっては、今後、まとまった政策だけを実現していればいいと言う政党ではなくなる」と、今回の衆院選でも躍進した党の現状を指摘され、「日本の安全保障についても、もっとしっかりした考えがないとだめじゃないかと思う」と指摘を受け、今後の対応を問われた。
安野氏は、「大きな政党になったから、何かこれを考えなくてはいけない、ということではないと思っている」と主張した上で、「選挙で、私たちは『マルチイシュー・パーティー』と申し上げ、このマニフェストをしっかりやっていくということまず、第一に約束している。それで票をいただいている以上、中心的に優先して考えていくべきは、選挙の時にしっかり主張していたマニフェストに対してだと思う」と述べた。
「優先順位というのは、我々に票を投じていた方への責任もある。今、どれくらいか、というよりは、選挙の時に何を約束しているのかを中心に考えるべきだと思う」と述べ、選挙で示したマニフェスト実行を重視する姿勢を強調した。
その上で、「当然、多くの方が、我々を支持しようと思うにあたり『この問題に解を出してほしい』と思う方がいらっしゃるのも事実。そういったことは次回以降の選挙でも、マニフェストに掲げる、掲げないということを、引き続きご評価いただき続けるんだろうなと思う」と主張した。
安野氏は「安全保障について考えていないことではない」と理解を求めた。「考えた上で結論を出すことが現時点で、できる、できないは当然あるものの、(外交や安全保障に関しては)考えるべき問題だと思うので、誤解が無いように申し上げると、考えてはいるが、今回の件は、戦争の形が大きく変わってきていることを実感している。今回も、ベネズエラ侵攻でも、(米国の)アンソロピック社のAIが用いられている」とした上で、「戦争のやり方が技術変化の波にさらされている中、今の戦争の形にあった形の投資が(防衛に関して)なされているのか。今の戦争に合った形でリソースの配分がされていないと、防衛力や抑止力に結びつかない。我々はむしろ、そこに対して懸念を持っている」と、得意分野の観点から独自の見解を訴えた。

