弁護士資格がないのに報酬目的で法律事務を弁護士に紹介した、弁護士法違反の容疑で、2月に社長と従業員の妻が逮捕された「退職代行モームリ」の運営会社「アルバトロス」(東京都品川区)は23日、声明を発表した。その中で、同法と組織犯罪処罰法違反で2月に起訴された社長の谷本慎二被告(37)が同日付で代表取締役を辞任し、浜田優花氏が後任に就任したことを発表した。
その上で「当社は、新たな経営体制のもと、外部専門家の助言を受けながら、法令順守体制および内部管理体制の見直しと強化を徹底してまいります」とし、新規受付の再開を発表した。また「本件は、紹介料の受領に関して起訴されたものであり、現時点において、当社が提供する退職代行モームリのサービス自体に関する司法判断が示されたものではありません」とした。
「退職代行モームリ」は2022年にサービスを開始。自身で退職を伝えることに抵抗がある退職希望者や、入社直後の退職希望者などに対して、手続きを代行する業務内容が“救世主”的な扱いでテレビなど各メディアに取り上げられることもあり、一躍有名となった。その中、谷本被告と、妻で従業員の志織容疑者(31)は、24年に報酬を得る目的で、退職希望者の勤務先との交渉を違法に弁護士にあっせんしたとして、今年2月に警視庁に逮捕された。
新代表の浜田氏は、かつて、広報担当者として配信番組などに出演し「かわいい」とネット上で話題になっていた人物と同一人物とみられる。同社公式サイトに「退職は人生を変える大きな決断です。誰が担当するかわからない不安は、とても大きいものだと思います。どれほど実績のある会社でも、もし担当者が『事務的な作業』としてこなすだけでは、あなたの本当の不安は解消されません。『返信が来ない』『今の状況がわからない』といった切実なお悩みを、私は現場で何度も耳にしてきました。
最後は、担当する人間の『誠実さ』と『想い』がすべてだと信じています」とのメッセージを発信している。

