社民党は29日、東京都内で定期党大会を開いた。福島瑞穂党首は「憲法を守ろうとする人たちは、変えようという国家権力や人たちから総攻撃を受けている。社民党も例外ではなく、護憲の社民党なんてなくなってしまえ、ということと戦わなければならない」と述べ、「私が先頭に立ち、社民党を壊そうとするあらゆる勢力と戦う」と訴えた。

福島氏を支える幹事長に、当選1回のラサール石井参院議員(70)を抜擢(ばってき)するなどの新役員体制も発表。2人しかいない党所属国会議員によるツートップ体制で党勢低迷からの出直しを目指すが、党首選で福島氏に敗れた大椿裕子元参院議員(52)は、これまで務めてきた副党首を外れ、結束の船出とはならなかった。

党首選の結果発表会見で発言を認められず、大椿氏が「怒りの退席」をする混乱に至った党の対応には、来賓から「混乱への言い訳に終始したという印象しか残らない」と、異例の苦言が呈された。党大会では計34人が発言し、党運営への厳しい指摘や大椿氏の要職起用を求める声も複数出たが、党首選であらためて浮き彫りになった福島、大椿両氏の亀裂修復の難しさをうかがわせた。

福島氏は党大会後の会見で「さまざまな意見をしっかり受け止めたい。今、世界や日本で平和や憲法、生活が危機的状況。今こそ社民党の出番だ。改革を進めて党の躍進につなげ、国民のみなさんに支持してもらえる社民党をつくりたい」とし、SNS発信の強化や、自治体議員増加へ積極的な候補擁立を目指すとした。

また、党をめぐる混乱へのおわびとして、短髪姿となったラサール氏は「心機一転、自分のためにもけじめをつけた」と説明。「矢面に立って、風通し良くみなさんをつないでいきたい」と抱負を述べた。

ラサール氏は、役職を外れた大椿氏について、「排除することはない」と強調したが、党大会の説明では、「なぜ(要職の)常任幹事にしないのか。大椿さんはYouTubeで、沖縄(公認)問題の検証委員会をつくらないと、役員にならないとおっしゃった。役員の人事に条件をつけるのはどうかなというのが私の個人的見解」と主張。また「この間、XやYouTube発信、マスコミのインタビューも受けられ、内輪のことを全部、外に発信されている。常任委員会は閉ざされた場だが、話したことが外に漏れていくことはちょっと危険なのではないかということ」と主張。「これは言論の封殺ではないと思うが、個人的にはまずいのではないかと思っている」と主張した。