AIエンジニアでもあるチームみらいの安野貴博党首は20日の党首討論で、高市早苗首相のAIの「カテキョー(家庭教師)」になると志願し、高市首相は「ぜひお願いします」と、快諾した。
今回が党首討論デビューの安野氏の持ち時間はわずか3分で、すべてAIをテーマに質問。能力のすさまじさから世界が警戒する新型の生成AIモデル「クロード・ミュトス」に関して高市首相がサイバー攻撃などの問題対応を指示したことについて「総理がAIを重要な政治的な課題と認識していただいたということで、率直に心強かった」と評し、「AIが社会に与える影響は私は、産業革命に匹敵するかそれより大きくてもおかしくない(と思う)。安全保障や経済やエネルギー問題、教育、医療など、あらゆる所に大きな影響を及ぼしており、私たちはけしてAIの影響を過小評価してはならないと思っている」と呼び掛けた。
その上で、高市首相が昨年の自民党総裁就任直後に語った「働いて、働いて、働いて…」を引き合いにしながら、「高市総理は働いて働いて働いて働いて、とおっしゃったが、私はいかに、AIに働かせて、働かせて、働かせていくかが、将来の日本を左右すると思っている」と、絶妙な表現で訴えた。
笑いながらも大きくうなずく高市首相に、安野氏は「だからこそ総理には、AIに関するアンテナを張っていただきたい」と求め、AIを業務で本格的に導入しているというシンガポールの外相のケースを紹介しながら「これを高市総理にもお願いしたい。いきなりはなかなか難しいかもしれないが、必要があれば私、いつでもカテキョー…家庭教師に参りますので、ぜひ検討をいただきたい」と呼び掛けた。
野党党首の「カテキョー」志願に、委員会室はどよめいたが、高市首相は「私は日々、AIに検索や翻訳で助けてもらっている。(安野氏の指摘は)非常に重要で、使い倒さないと発展はない」と述べた上で、「カテキョー、せひお願いいたします。ありがとうごあいます」と応じた。
みらいは一時、与党から打診があった場合の連立政権入りも取りざたされたが、安野氏は高市首相の答えに自席で深く頭を下げ、謝意を示していた。

