「パパ活」疑惑報道で2024年4月、自民党衆院議員を辞職した宮沢博行氏(51)が1日、国会内で記者会見し、新たな政治団体「創生党」を立ち上げ、自ら党首に就任すると発表した。
来年4月の統一地方選に10人前後の候補者を擁立する予定であることを表明し、将来的な自身の国政復帰にも意欲を示した。議員辞職後の私生活の状態についても、「現在は軽貨物の配送員として働いている」「妻とは離婚協議中」などと、赤裸々に明かした。
政策の一つとして、所得税減税や相続税の廃止など国民負担の軽減を掲げた。辞職した2年前から自民党の政策の硬直化などを感じていたとして、「新党設立は次善の策でないといけないと思っていたが、(選挙で落選して)一国民になったとき、このままではよくない、新しい保守政党が必要ではと考えるようになった」と述べた。
議員辞職後、2024年衆院選には無所属で立候補したが落選。その1カ月後に「めまいがして脳外科でみてもらったところ、脳腫瘍(しゅよう)が発見された」として、昨年1月に手術を受け、しばらく療養生活を送っていたことも明かした。「まだまだ政治への志がなくなったわけではなく、いつかカムバックしてやろうという思いがあった。複数の政党に接触はしたが入党には至らず、今日に至っている」とも。一方、古巣の自民党が歴史的圧勝をおさめた今年2月の衆院選については、「もう自分の政治生命はついえたかもしれない、という思いがある一方で、友人から『あきらめてはいけない。東京に来てはどうだ』とお誘いをいただき、東京に移住し、今は自分の力で働いて生活している」とし、衆院議員時代の地盤だった静岡から東京に拠点を移したことも表明。「今は、軽貨物の配送員をしている。肉体労働です。なかなかきついですが、自分で食べながらでないと志を追う資格はない。私を必要としてくれる人がいる以上、政治への志はあきらめません」と言い切った。大学時代のアルバイトや就職浪人中にも、肉体労働で働いていた経験があるという。
宮沢氏をめぐっては「パパ活」疑惑などの女性問題を「週刊文春」が報道。宮沢氏は発売に先立ち、「一身上の都合」を理由に衆院議長あてに議員辞職願を提出し、自民党を離党。その後辞職が許可された。当時の文春報道によると、宮沢氏は妻とは別の女性と金銭援助を伴う同居をしていたとされる。
質疑応答で家族に関する質問が出ると、「実は1年数カ月前から別居をしておりまして、すでに離婚協議が始まっております」とポツリ。「家族には申し訳ないが私は単身で上京し、私の志、夢を追いかけている」とも語った。
「パパ活不倫」「記憶にございます」など、辞職前後の強烈なキーワードが今もついて回っている状態だが、宮沢氏は「どうぞみなさん、いくらでも言ってください」と、開き直ったように語るひと幕も。議員辞職に踏み切った時の自身に、今かけたい言葉を問われると「よくやった、と言ってやりたい。よく決断した、それでいいよというふうに。今、自分自身、苦しいけれど、それでいいよと言ってやりたい」と述べた。
また、「この2年間、ずっと頭の中に流れているのは、さだまさしの『五稜郭』(というドラマの)の歌」と述べ、日本テレビ系で放送されたドラマ「五稜郭」の主題歌「夢の吹く頃」をあげた。
宮沢氏は東大卒業後、静岡・磐田市議をへて2012年衆院選静岡3区に自民党から立候補し初当選。当選4回を数えたが、2024年に議員辞職した。

