れいわ新選組の奥田芙美代参院議員は17日の参院予算委員会集中審議で高市早苗首相に質問した際、「赤鬼」の写真と、日本ジェリーベストドレッサー賞特別賞を受賞した際の首相の写真を並べたフリップを用い、質問する異例な場面があった。

奥田氏は、実際に聴いたとする国民年金しか受給していない高齢者の声を紹介しながら、物価高や公的年金の実質的な目減りなどで、国民の生活が苦境に陥っていると指摘。高市政権で国民の負担増がさらに強まっていると、データを記したフリップを使いながら説明していたが、「資料2と4。パネルをご覧ください」と述べ、パネル役に新たなパネルの提示を指示した。 そこで示されたのは「悪役の象徴としての【鬼】」と題された赤鬼の写真と、「日本ジュエリーベストドレッサー賞 特別賞を受賞」として、トロフィーを手にほほえむ高市首相の写真を合体させたフリップだった。

奥田氏は「総理にお聴きします。いったいどちらが本物の総理なんですか。総理には人間の心があるんですか」と質問した。

高市首相は不快な表情で奥田氏を見つめながら席を立ち、「資料の2と4。2は鬼ですか。4は、確かに私の写真でございます」と怒りをたたえたような表情で語り出し、「さきほどから、一方的にいろいろとおっしゃっていますが、今年は6月に年金の受給額が上がったのはみなさまご承知だと思います。そして日本には生活保護制度を含めて、低所得の方でお困りの方に対する自立支援制度もある。社会福祉が整った国だと思いますよ」と、呼び掛けるように口にした。

「多くの方々が困った時には助け合いということで、多くの納税者の方がそのコストも負担をされている。社会保険制度もさまざま整っている。私は、いい国だと思います」と述べ、「その上で、今は物価高でお困りの方が増えているからこそ物価高対策を懸命に取り組んでいる最中であることを申し上げます」と、硬い表情で口にした。

奥田氏は、この高市首相の答弁には反応せず、委員長が「はい。時間が参っております」と呼び掛ける中、「(生活が苦しい)おじいちゃんとおばあちゃんを救ってください。障がい者年金で何とか暮らしている人たちを救ってください」と叫ぶように口にした。

奥田氏の発言の間、NHNの国会中継の画面には、鬼と高市首相が並んだフリップがたびたび、映し出される形となった。

奥田氏の質問中には、「不適切な言辞があった」との申し出を受け、委員長が理事会で発言を精査の上、適当な処置を取ると報告するひと幕もあった。