東京メトロは11日、半蔵門線が一部区間で始発から約14時間、運休した理由について、半蔵門駅(千代田区)で見つかった糸くずにアスベスト(石綿)含有素材が含まれていたため、処置を行ったことが理由だったと明らかにして謝罪した。

糸くずは9日にホームに落下したと説明し、駅の利用者や通過者からの相談は相談センターで受け付けるとしている。

東京メトロは「半蔵門線半蔵門駅におけるアスベスト含有素材の処置について(お詫び)」と題した文面をアップ。まず「2026年8月9日(日)5時55分頃、半蔵門線半蔵門駅の換気設備の継手部分の布地が一部破損(縦約40cm×幅約30cm×厚さ約0.3cm。一部推定)し、送風機回転部分に巻き込まれ、天井の空調吹き出し口から破損した布地の糸くずがホームに落下する事案が発生しました。このため、換気設備の一部停止、破損箇所の修繕及び落下防止処置を8時40分頃まで実施いたしました」と報告した。

続けて、11日の始発からの、渋谷~九段下の運休について説明。「その後、落下した糸くずがアスベスト含有素材であることが判明し、専門業者による除去処置が必要となったため、8月11日(火)始発より、渋谷駅~九段下駅間の運転を見合わせ、同駅の営業を停止し、ホームの清掃、吹き出し口の密閉を行いました。また、専門業者による同駅構内の環境測定を行い、環境省指針に基づき問題ないことを確認の上、19時20分に全線で運転を再開いたしました」とした。

半蔵門駅をご利用した乗客や、駅を通過した乗客のこの件に関するご相談は、お客様センターまたは最寄りの東京メトロの駅で受け付けるという。東京メトロは「ご利用のお客様ならびに関係者の皆様に大変ご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

半蔵門線の一部運休により、同日は東急田園都市線や東武スカイツリーラインも直通運転の中止や途中折り返し運転となり、ダイヤに影響が出た。

アスベストはかつて耐火性、断熱性の高い建築資材として使われたが、繊維を吸うことで肺がんや悪性中皮腫などを起こすリスクが報告され、WHOが発がん性物質に指定。現在は製造が原則、禁止されている。