秋篠宮妃紀子さまは11日、60歳の誕生日を迎えられ、還暦にあたっての感想を述べられた文書の回答と、秋篠宮さまとともに映したご近影を、宮内庁を通じて公開した。

宮内庁公式サイトにも掲載。紀子さまは秋篠宮邸で、白に薄いベージュのボーダーの入ったワンピースをお召しになり、カメラに向かってほほ笑むショットや、今年8月に公式訪問したパラグアイの伝統工芸のレース編み「ニャンドゥティ」を手にする写真、秋篠宮さまと、パラグアイの民芸品に関する本の写真を仲むつまじく見るツーショット写真などが収められた。

また還暦の感想ではまず、令和8年熊本地震や国内各地の豪雨被害、猛暑などの自然災害に言及。その上で「今日という日を迎えられましたことに感謝しながら、今というときを大切にし、これからも学びつつ、つながりを紡いでいくこと、また新たなことにも取り組むことができましたらと思っております」と胸中を告白した。次女佳子さまや長女悠仁さまの活動、結婚して皇籍を離脱した長女小室眞子さんへの思いも寄せた。

▼紀子さまの還暦ご感想(全文6)

<佳子や悠仁との公的活動について>

この1年、親子で公的な活動に携わることが幾度もありました。

佳子とは、2人で遠方を訪問したり、都内の音楽会や美術展などを鑑賞したりする機会がありました。昨年10月には、「瀬戸内国際芸術祭2025」の関連で香川県を訪問して、芸術作品を鑑賞し、離島の子どもたちに本を届ける図書館船を見学したほか、芸術祭に携わるボランティア「こえび隊」や、子育て支援などの活動をする愛育班員と懇談しました。また、国立療養所大島青松園を訪ね、納骨堂で供花を、慰霊碑で拝礼をしました。そして、ハンセン病の歴史などについて説明を受け、大島青松園に暮らす方々からお話を伺いました。佳子はこうした行事の前に関連する書籍を読んだり展示を見学したりして準備を重ねました。真摯な中にも優しさや明るさをもっていろいろな場所を訪ね、行事に携わっているように思います。

悠仁とは、この1年に2回遠出する機会がありました。昨年11月には伊豆大島を訪れ、デフリンピックのオリエンテーリング競技を観戦し、若い日本の選手と手話も交えて懇談しました。また、平成25(2013)年の土砂災害の被災体験を語り部の方から伺い、慰霊碑に花を手向けました。椿油の製油所などを見学し、高齢者施設で皆さまと一緒に玉入れをする機会もありました。今年の3月には「世界スキーオリエンテーリング選手権大会2026」が開催された北海道留寿都村を訪れ、子ども向けのスキーオリエンテーリング体験会に参加したほか、子育て関連の施設では子どもたちのかるた遊びに加わりました。悠仁は、高齢の方々と親しくお話をし、年齢の近い若い選手や子どもたちと楽しそうに交流していました。

親子で活動することの意義ですが、同じ場所で経験を共有し、お互いに感じたことを伝え話し合うことによって、新たな気づきがあり、それぞれの活動への向き合い方を深めていくヒントを得ることができるのではないかと思います。また、それぞれが単独で務めているときに経験したことを、家族の中で伝えたり、話し合ったりすることも、意義があるように思います。佳子や悠仁の意見を聞いていると、親の私たちが学んだり、教えられたりすることもあります。

佳子と悠仁が2人で仕事をすることもあり、そのときはよく話し合っているようです。そのような2人の様子を心強く思いながら、見守っています。