ヤマハ発動機(本社・静岡県磐田市)はこのほど、今年春から新しい取り組みとして提案し始めた「Mobilit.E.S」(モビリテス)を活用した没入型ホラーアドベンチャーを10月に西熱海ゴルフコース(静岡県熱海市)で開催すると明らかにした。
モビリテスは、「移動をエンターテインメントに変える」をコンセプトとして独自に開発した位置情報連動型プラットフォーム。場所に物語を刻む体験アプリで、GPS連動で訪れた場所ごとにコンテンツが届くだけでなく、季節や天候、時間で体験が変化する。テーマパーク、観光施設、自治体、リゾート、歴史施設など、その場所がすでに持っている魅力を、もっと深く、もっと楽しく訪れる人に届けられる仕組みとしている。
今回は、西熱海ゴルフコースが「お化け屋敷」になるという設定で物語を組み込んだ。スマホにアプリを入れ、スピーカーで音声を演出する。コースを運営する西武グループの中に、ヤマハの関係者と接点がある人がおり、話が進んだ。
ヤマハではすでに、大小さまざまで10件以上のモビリテス活用例がある。沖縄県のリゾートホテルでは客室へのカート移動の際、広大に敷地を使ったイルミネーションと連動させた。京都市内にある立命館大学との産学連携で、仁和寺の周遊や、大学周辺の観光にも役立てている。北海道の奥尻島では観光周遊体験型サービスとして手がけるなどの実績を挙げている。
「少数スタッフでの運営が可能ですし、ゴルフ場のホラーコンテンツとしてテンプレート化もできます」と言う。モビリテスはさまざまな可能性を秘めている。

