安田記念(G1、芝1600メートル、5日=東京)の共同記者会見が2日、行われた。フェブラリーSを連覇師、メンバー唯一の木曜追いを行ったカフェファラオ(牡5)の堀宣行調教師(54)が芝への適性などについて話した。

以下堀師一問一答

-前走フェブラリーSを振り返って

堀師 フェブラリーSの前は特にこの馬のリズム、気持ちを優先して仕上げていました。レースの結果、レース後の馬の状態を見てもいい状態で出走できたと思っています。レースは重馬場というのもありましたが大変速い時計で、スムーズないい競馬ができて、この馬の能力をしっかり出すことができたと思っています。

-今朝の動きについて

堀師 今回は前走後からずっと在厩調整をしていて、基本的な基礎体力の徹底的な強化をベースにして、その上にメンタル面のアプローチという形で仕上げてきています。十分乗り込んでいますので、先週の段階でしっかり仕上がっています。今日は坂路で最終調整を行い、気持ちの方も高ぶるところがある馬なのでオーバーワークにならないように、微調整程度でした。暑くなってきているので、若干上がりの息は荒さもありましたが、十分仕上がっている状態だと思っています。

-2走目の芝レース、舞台について

堀師 現状、ワンターンでリズム優先の、この馬の気持ち優先の競馬をするのがベターだと思っています。芝、ダートの違いはありますが、十分能力を出せる舞台だと思っています。前回芝を試した時は函館の2000メートル。去年も同じように2月にフェブラリーSを勝たしていただいて、その優先出走という形でブリーダーズカップへの出走権があり、オーナーの意向でできればそちらに行きたいということでした。それを受けて、かしわ記念から函館記念で小回り、2000メートルという距離への適性を確認するために出走させたが、結果が出ず、ブリーダーズカップは断念することになりました。ワンターンでの芝への挑戦というのが今回のテーマです。前回、洋芝の函館では着順はよくなかったものの、距離と芝は問題なかったかなという印象で、小回りへの対応がウイークポイントになっています。そちらに関しては、長い在厩期間の中でいろいろ工夫してやってきたのですが、まだ十分でないということで今回は芝への適性を見たいと思っています。

-現時点で矯正馬具の着用予定は

チークピーシズを前走と同じような形で、当日のメンタルによって厚さを工夫して使用しようかなと思っています。