春のグランプリ宝塚記念(G1、芝2200メートル、26日=阪神)の最終追い切りが22日、東西トレセンで行われた。

今年の天皇賞・春を7馬身差で圧勝し、ファン投票1位となったタイトルホルダー(牡4、栗田)は美浦ウッドで2頭併せ。調教を見守った栗田徹調教師(44)が共同会見に出席した。一問一答は以下の通り。

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-歴代最多の得票数での参戦

栗田師 多くのファンの支持をいただいて、責任を感じている。ただ感謝の気持ちと馬に寄り添う気持ちは変わりません。いつもと同じ気持ちです。

-天皇賞・春は7馬身差の圧勝

栗田師 勝ち方としては強い勝ち方に見えましたが、課題もある中でクリアしてくれて、ジョッキーもうまく手の内に入れた感じで、コミュニケーション取りながら競馬をしてくれた。ほっとした気持ちが強いです。

-古馬になって2戦2勝

栗田師 放牧から帰ってくるごとに精神面、肉体面のバランスが取れてきて、調教でもその様子がうかがえて、レースに向けての調整がしやすいです。

-前走後の調整は

栗田師 馬体チェック後、3週間ほど放牧して、6月1日に帰厩して今に至ります。

-1週前追い切りは

栗田師 全体的にいい時計でいこうということで、負荷をかけました。

-最終追い切りも理想通り

栗田師 折り合い面、走りのバランス、息遣い等々を確認しましたが、ジョッキーともコンタクトが良く、しっかり折り合えて、ラストの時計も良かったと思います。

-2200メートルについて

栗田師 距離、メンバー構成だったり、越えなければいけないハードルだと思っています。

-改めて相手関係について

栗田師 エフフォーリアは昨年の年度代表馬。3回戦って力の差を見せつけられています。この馬も順調に来ていますけども、その成長した姿でどこまで詰められるかというふうに思っています。

-エフフォーリアが気になる

栗田師 他にも気になりますが、同型馬だったり、エフフォーリアの存在はね。でもこの舞台に出てくる馬は皆力のある馬なので、タイトルホルダーの力を出してくれればと思います。

-理想のレース展開は

栗田師 タイトルホルダーは逃げて勝っていますけど、絶対に逃げなければという訳ではありません。この馬のリズムというものが逃げという形になっているだけ。ジョッキーがうまくペースをつかんで乗ってくれいる。そこはお任せしています。

-ファンにメッセージを

栗田師 多くの方の声援をいただき、責任を感じています。その責任を負いながら、この舞台に立つことができました。宝塚記念では多くの課題はありますが、この馬の力を信じて、レース当日に最善の状態で織り出してあげようと思っていますので、応援のほどよろしくお願いします。