ルーキー今村聖奈騎手(18=寺島)が、鮮やかな逃げ切りで重賞初騎乗初制覇を果たした。初タッグのテイエムスパーダ(牝3、五十嵐)とのコンビでスタートを決めるとハナへ立ち、そのまま先頭でゴールを駆け抜けた。勝ち時計の1分5秒8はJRAレコードとなった。

レース後に小倉競馬場内で行われた今村聖奈騎手のインタビューは、以下の通り。

-率直な気持ちは

今村騎手 率直な気持ちは、うれしい気持ちでいっぱいです。ですが、スタート直後に少し他の馬に妨害行為をしてしまったのは、反省すべき点だと思っています。

-速い流れで主導権

今村騎手 昨日初めて小倉競馬場で乗せていただいて、今週の騎乗馬のラインアップは先行馬有利の減量を生かしたレースをすることが多くて、昨日今日と先行力で前め前めのレースをしました。その中でもやはり2着のレースだったり、失敗してしまったなと思うレースもあったので、いろいろ試行錯誤しながら、このレースに向き合いました。

-直線を向いた時にどんどん後続を突き放したが

今村騎手 本当に馬は絶好調の状態で小倉に来てくれていたのは分かっていましたし、昨日コンタクトを取った時点で本当に馬は仕上がっているので、人間がしっかり馬をアプローチすると結果はつながるのではないかと思っていたので、自信を持って乗った結果です。

-1着の瞬間はどんな気持ちだったか

今村騎手 本当に毎レース毎レース1着で駆け抜けることが、ジョッキーとしての最高の瞬間だと思うんですけど、今回はひときわ目立って観客の方の声援が聞こえたので、本当に馬にありがとうという気持ちでした。

-時計は1分5秒8というレコードだった

今村騎手 本当に能力があるのは、ご存じの通りだったと思うので、人間がしっかり乗るのと、48キロという軽量を生かして、乗ることができたのではないかなと思いますし、本来であれば国分恭介さんがずっとていねいに調教をつけてくださった馬で、斤量の関係でたまたま私が乗せていただくことになったんですけど、あらためて関係者のみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。

-最後にファンのみなさまにごあいさつを

今村騎手 本日は暑い中ご来場いただき、ありがとうございます。コロナ禍が少しずつ収まっていき、お客様の人数も増えてきて、たくさんの歓声が私自身頑張る励みになっています。これからもテイエムスパーダや他の馬たちに恥じないような結果を残していくように、日々精進していきますので、応援よろしくお願いします。