夏の新潟名物、芝直線1000メートルのアイビスSD(G3、31日)の追い切りが27日に行われた。「追い斬り激論」は、美浦トレセンから井上力心(よしきよ)記者と舟元祐二記者が担当。井上は昨年覇者のオールアットワンス(牝4、中舘)、舟元は3年連続連対中のライオンボス(牡7、和田正)と舞台実績のあるリピーターに注目した。

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舟元 元コンサルタントの力心の兄貴に質問です。

井上 いきなり怖いね。なんでしょう。

舟元 マーケティングにおいて、リピーターって大事ですよね。

井上 めちゃめちゃ大事。新規顧客をリピーターにつなげることが、ビジネスの基本といっても過言じゃないね。

舟元 競馬にも同じことが言えると思うんですよ。コース形態によって走る馬が限られたりするので。

井上 言いたいことが分かった。アイビスSDはその最たるものってことだ。

舟元 その通り!

井上 カノヤザクラ(08、09)やベルカント(15、16)の連覇もあるしね。

舟元 今回も目玉がいます。昨年の勝ち馬オールアットワンス。3年連続連対中(19年1着、20・21年2着)のライオンボス。

井上 2頭の中では、俺はオールアットワンスの動きがよく見えたな。

舟元 美浦ウッドを単走で4ハロン53秒4-11秒1。時計に派手さはないですね。

井上 問題ないよ。暑さを考慮してしまい重点。小柄なんだけど全身をばねのようにしならせて、見ていて気持ち良かった。中舘師も「これまで何回か強めにやってきたからこれぐらいで。馬はしっかりしてきた」と手応えを感じていた。

舟元 昨年が出来過ぎでしょう。今年は成績がいまいち。

井上 確かに今年の2走は10、6着とひと息。でも冬より夏に調子を上げるタイプ。師も「夏に強い。大事に使ってきたから馬の傷みも少ない。癖もつかんでいる」と心配なし。前走でたたかれて上昇気配だよ。

舟元 僕はライオンボス。美浦ポリトラックで3頭併せで5ハロン69秒5-10秒9。内エンロサディラ(3歳未勝利)、中ミラーレイク(3歳未勝利)を相手に先行し、前者に2馬身先着、後者と併入でした。余裕のある動きで、最後の反応も鋭かったですよ。

井上 外傷で競馬を使っていないのが気になる。

舟元 確かに一頓挫ありました。しかしその分乗り込まれていて、2週前と1週前にはウッドで強めに追われています。和田正師は「気持ちを集中させるいい追い切りができました。けがで予定が延びたし、万全とは言い難いですが状態は悪くありません」。さらに前回は成績が悪かったコーナーのあるコースで5着。進境を見せていますし、4年連続連対は必至と考えます。

井上 馬券も的中が延々リピートしてくれると、ありがたいんだけどね。

舟元 それは馬券ファン全ての願いです…。