夏競馬の大一番札幌記念（G2、芝2000メートル、21日）の追い切りが17日函館、札幌競馬場で行われた。「追い斬り激論」は、函館組を大阪・網孝広、札幌組を東京・舟元祐二記者が担当する。網は昨年覇者の白毛馬ソダシ（牝4、須貝）と並んで、大阪杯5着から巻き返しを図るジャックドール（牡4、藤岡）にS評価。舟元はドバイ帰り初戦を迎えるグローリーヴェイズ（牡7、尾関）に注目した。

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網　お互い競馬記者としては、2回目の北海道出張やね。札幌はどう？

舟元　最高です。涼しいし、ご飯はうまいし。怖くて量っていませんが、おそらく体重増です。

網　函館もええで。駅から温泉が近いし、海の幸は札幌に負けてへん。スーパーでのり巻きを買うやろ。お米よりもネタの方が大きくて、こんなの地元じゃ考えられへん。

舟元　そんな魅力たっぷりの函館の推奨馬は？

網　ソダシと悩んだけどジャックドールやな。函館芝を単走で4ハロン51秒0－11秒4。スピード感たっぷりで快速馬に恥じない調教やったで。藤岡佑騎手も「大きく走らせるイメージ。馬は元気いっぱいでフレッシュ。イメージ通りの調教です」と高評価やった。

舟元　前走大阪杯は5着。6着馬に首差まで詰め寄られてますが。

網　落鉄していたし、前半の時計を考えるとよく粘っている。中2週のローテもきつかったしな。1度使うと間隔を取りたい馬。今回はフレッシュで動きも抜群や。

舟元　それならこちらも5カ月の休養でフレッシュなグローリーヴェイズですよ。札幌芝でドンデンガエシ（2歳未勝利）を6馬身半追走して外から楽に併入しました。時計は5ハロン64秒9－12秒3。だいぶ余力があるように感じました。尾関師は「最後は余裕があったし、息の入りも良かった。しっかりやれた」と話しています。

網　ドバイシーマCは8着。7歳やし、もう頭打ちやないの。

舟元　そんなことありません！　昨年12月の香港ヴァーズを勝った時の2着馬は、7月のキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSを勝つパイルドライヴァー。前走着順だけで評価は落とせないですよ。尾関師は「強い相手に勝っていますしね。小回りで平たんはいい条件。年齢よりも若いイメージだし、力を出せるとこまで来ていると思います」と不安はありません。

網　よっしゃ。函館と札幌。どちらがいいか勝負といこうや。

舟元　望むところです。負けたらどうします？

網　ジンギスカンおごったるで。北海道と言えばジンギスカンやろ。

舟元　うっ…。さらに体重が増えそうな予感が。