菊花賞TRセントライト記念(G2、芝2200メートル、19日=中山、3着までに優先出走権)の追い切りが15日、東西トレセンで行われた。

4戦4連対の上がり馬ガイアフォース(牡、杉山晴)が「総合力」で実績馬に挑む。坂路で4ハロン56秒8-12秒8と微調整程度。芦毛の体を揺らしてテンポ良く駆け上がった。またがった松山騎手は「先週(同52秒7-11秒8)にしっかりやっているので、馬なりでリズム重視。いいフットワークで余裕のある走り。緩さがパンとして、しっかりしてきた感じです」と好感触を口にした。

新馬戦でダービー馬ドウデュースに首差2着と食い下がっており、骨折による休養があったものの前走は7馬身差のレコードVで2勝目を挙げた。素質は高い。気になるのは台風の動向だ。過去4戦すべての手綱を握ってきた鞍上は「乗り味がいいし、スタートもセンスがある。レース自体が上手で総合力が高い馬」と評した上で「重い馬場も経験しているけど、きれいな馬場で走らせたい」と希望する。時計勝負になれば、ますます“力”を発揮できそうだ。