前日8日に調教師試験に合格した福永祐一騎手(46)は喜びから一夜明けた9日、栗東トレセンで祝福攻めにあった。騎手仲間や調教師らホースマンと顔を合わせるたびに「おめでとう」と声をかけられ、笑顔で応じていた。

「反響は大きかった。喜んでくれる人が多くて、すごくうれしかった。支えてくれた人たちのおかげ。ずっとサポートしてもらっているのはありがたいと思う」

騎手としては来年2月末で引退となる。残り3カ月を切った現役生活へ、意気込みも新たにした。

「調教師になる準備もあるけど、今はジョッキーなので。そこを最優先に、しっかり勤めあげたい。(引退すれば)パドックも馬に乗って回ることはなくなるし、お客さんとの距離感も変わる。味わい尽くしておこうと思う。こんなに楽しいジョッキーの仕事をしていて、もっとやりたいことが見つかったのは幸せなこと」

この日は46歳の誕生日でもあった。バースデーを祝う声もあったが「そっちはもう(年齢的に)うれしくない」と苦笑いしていた。