3日に短期免許を交付されたテオ・バシュロ騎手(30=フランス)が、今年初騎乗となった中山2Rでプレミアペガサス(牡、田中博)を1着に導いた。昨夏の札幌でWASJに参戦し、第4戦をアインゲーブングで勝利しJRA初勝利を挙げていたが、短期免許交付後としては今回初勝利。ダートはカタールで経験していたが、日本では今回が初。バシュロ騎手は「スタートはもっとゆっくりだと思っていたが、結果的にいい位置につくことができた。人気馬の後ろから運べて、最後もいい脚を使ってくれた。初めてのブリンカーも効いていたと思います」と振り返った。

騎手時代の11年にフランスで武者修行経験もある田中博師は「ほっとしました(笑い)。ジョッキーの来日、短期免許初ということもあって。成長途上で簡単な馬ではないのに、鮮やかに勝ってくれた。特に指示は出していなかったのですが、直線で内を選択してきたのはさすがというか驚きでした。アグレッシブなのは知っていたし、関係者からもクレバーなジョッキーだと聞いていた。人馬ともに良かったですね」と若きフランスのホープをたたえた。