総賞金2000万ドル(約26億円)のG1サウジC(キングアブドゥルアジーズ、ダート1800メートル)をメインに1日で6つの重賞が行われる2月25日のサウジCデー開催まであと1カ月となりました。サウジCには日本からジオグリフ、ジュンライトボルト、パンサラッサのG1トリオが参戦を予定しています。

日本勢の強敵となる米国からはB・バファート厩舎のツートップ、昨年の2着馬カントリーグラマー(牡6、父トーナリスト)と年末に行われたマリブSなどG1・3勝の実力馬テイバ(牡4、父ガンランナー)が、その第1陣として名乗りを上げています。

残る米国からの出走馬は、サウジCの優先出走権をかけて週末の28日に行われるG1ペガサスワールドC(ガルフストリームパーク、ダート1800メートル)の結果次第となりそうです。

17年に総賞金1200万ドル(約15億6000万円)のビッグレースとして華やかに立ち上げられたペガサスワールドCは回を重ねて今年で7回目。20年からは総賞金も300万ドル(約3億9000万円)に減額されてインパクトは弱くなりましたが、それでも米国年初を飾るG1であることに違いはありません。

今年の出走予定馬は12頭。断然の1番人気はこれを最後に春からケンタッキーで種牡馬入りするサイバーナイフ(牡4、父ガンランナー)です。昨年はハスケルSなどG1を2勝。父のガンランナー同様に、ここを引退の花道に飾らんとしています。

その他の11頭のうち、6頭がサウジCに登録済みで、その中ではゴドルフィンに所属し、昨年11月のクラークSでG1初制覇を飾ったプロクシー(牡5、父タピット)の走りに注目が集まっています。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)