ホットロッドチャーリー(新種牡馬)

父オックスボウ

母インディアンミス(母父インディアンチャーリー)

 

■戦績 19戦5勝

■主な勝ち鞍 21年ルイジアナダービー、ペンシルベニアダービー、アルマクトゥームチャレンジラウンド2、22年ルーカスクラシックS

■種付け料 200万円

 

<社台SS関係者コメント>

本馬は2歳7月、デルマー競馬場の5ハロン戦でデビュー。初勝利に4戦を擁しましたが、10月2日サンタアニタパークでの8ハロンで未勝利戦を首差勝利しております。すぐさま陣営は11月6日BCジュベナイルに目標を定めまして、14頭立て最低人気単勝94倍という評価でしたが、スタートから5番手を進み3コーナーから早仕掛け。4角先頭で全米のファンを驚かせる展開。後の2、3歳牡馬チャンピオンに輝いたエッセンシャルクオリティに3/4馬身かわされ2着。一躍話題の馬となっています。

3歳になりケンタッキーダービーは5番人気で迎えます。前をいくメディーナスピリットとマンダルーンを捉え切れず3位入線。その後1着馬に禁止薬物の使用が判明して本馬は2着に繰り上がっています。

ケンタッキーダービー終了時点ではこの世代の人気実力ともにトップ3を揺るぎないものとなっております。プリークネスSを回避、ベルモントSに登場。スタートから積極的に逃げ、後方のライバルを待つ展開。4角からエッセンシャルクオリティとのマッチレース。ゴール間際で1馬身3/4及ばず2着になりました。3着とは11馬身もあったことから、2頭の能力が抜き出ていたことを証明しています。

どうしてもほしいG1タイトルを目指して休まずに続戦していきます。7月のハスケルSは1着入線もムチの規制で7着に降着。9月のペンシルベニアダービーで11戦目にしてG1を初制覇しました。

4歳にして海外遠征をいたします。ドバイワールドCでは5番手から内ラチを伸び、カントリーグラマーの2着。米国に戻り10月ルーカスクラシックではその年のケンタッキーダービー馬リッチストライクにいったんかわされるも頭差差し返して勝利。ラストランのBCクラシックでは年度代表馬フライトラインと初対戦をかなえております(6着)。

2年半休まず19戦11連対、獲得賞金は586万ドルにおよびます。中でも1、2番人気が13レースと、とても米国の競馬ファンに愛された現役生活でありました。父オックスボウは2018年プリークネスSの勝ち馬。7世代で326頭が出走、223頭が勝ち上がり、勝ち上がり率は68・6%の種牡馬です。オックスボウの母ティズアメイジングは、2000年の米国年度代表馬ティズナウの全妹という良血馬でございます。母インディアンミスは2戦3着1回のみの競走成績でしたが、母となり初子から5頭連続で勝ち馬を送り出しました。

中でも第2子ミトーレは2019年全米のチャンピオンスプリンターでありまして、BCスプリントなど1200メートルから1600メートルのG1を4勝。現在米国で3年連続200頭を超える種付けをする超人気種牡馬。初年度産駒が本年いよいよ米国でデビューいたします。ミトーレは本馬の半兄にあたります。父系はデピュティミニスター系でございます。フレンチデピュティ、クロフネの親子、また昨年の新種牡馬チャンピオンに輝いたマインドユアビスケッツでもおなじみです。21世代の産駒が613頭の勝ち上がり、勝ち上がり率は69・9%、6頭のチャンピオン、41頭の重賞勝ち馬を輩出。また祖父のオーサムアゲインも20世代で719頭の勝ち馬、3頭のチャンピオン、39頭の重賞勝ち馬がいまして、勝ち上がり率は70・2%というアベレージを誇ります。

本馬の名前の由来、母の父インディアンチャーリーは代表産駒のアンクルモーから起点に父系を今拡大中でございます。フライトラインのブルードメアサイアーでもございます。しなやかで柔らかな馬体、走法は深く強く後駆の踏み込みで前駆が浮き上がるほどの走法でございます。ダートはもちろん芝でも走れそうな雰囲気を持っています。

強い闘争心をむき出しにしたレースっぷりでございました。サンデー系、キングカメハメハ系との付けやすさもあります。全米のファンを魅了したアメリカンヒーロー。馬産地での合言葉は「今日ホットロッドにしない?」と皆さんが言ってくれるのを楽しみにしております。

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