20年の弥生賞ディープインパクト記念を制したサトノフラッグ(牡6、国枝)がアルゼンチンで種牡馬入りすることが決まった。同国のバカシオン牧場が11日、公式SNSで発表した。

当初は北海道のノーザンファームで乗馬になると発表されていた。バカシオン牧場は同国でG1・2勝の母バラダセールを生産した縁がある。

サトノフラッグは19年に国枝厩舎からデビューして12戦3勝(重賞1勝)の成績を残した。武豊騎手とともに20年弥生賞ディープインパクト記念を制覇。同年のクラシックでは皐月賞5着、ダービー11着、菊花賞3着と“皆勤”を果たした。1年7カ月ぶりの実戦となった今年1月の白富士Sで左前脚を傷めて競走を中止。そのまま現役を引退していた。

国枝師は「種馬になれてよかったよ。最後はかわいそうなことになったけど、もっと走れていたと思う。ディープインパクトの子で、もともと(母が)アルゼンチンの血だし、種馬としても楽しみ」と、母の故郷での活躍を期待していた。