来月6日に近づいたケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)は8日に各地区で行われた3つの重要ステップを終えてフルゲート20頭の枠がほぼ埋まってきました。

ケンタッキーダービーは13年から「ロードトゥザケンタッキーダービー」として構成される48個レース(日本、欧州、UAEのレース含む)の5着馬までに与えられるポイントの多い馬から20の出走枠を埋めるシステムを採用しています。今年は日本の「ジャパンロードトゥザケンタッキーダービー」対象レースのひとつのカトレアSに勝って、UAEダービー3着で、30ポイントのコンティノアール(牡、矢作、父ドレフォン)に主催者から国際招待枠が用意されたため、ポイントランキングの上位19頭までが出走可能になります。

ランキングのトップは本番でも断然の人気が予想されるフォルテ(190ポイント)で、UAEダービー優勝で100ポイントを獲得したデルマソトガケ(牡、音無、父マインドユアビスケッツ)は上から7番目タイで出走を確定しています。

「ロードトゥザケンタッキーダービー」の対象レースは15日のG3レキシントンS(勝ち馬に20ポイント)を残していますが、11日現在の暫定ポイントランキングでは45ポイントで19番目のジェイスズロードまでが出走可能。8日のサンタアニタダービー3着のポイントを加えて45ポイントとしたスキナーは、非制限ステークス(特定の州産馬限定など条件のつかないレース)の獲得賞金の差で補欠の1位。木村和士騎手とのコンビで臨んだサンタアニタダービーで鼻差で勝利を逃したマンダリンヒーロー(牡、大井・藤田、父シャンハイボビー)は、現段階では出走に届かない暫定23位。陣営はケンタッキーダービーに出られなかった場合も米国に留まり、次の目標をめざすようです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)