天皇賞・春(G1、芝3200メートル、30日=京都)の追い切りが26日、東西トレセンで行われた。

タイトルホルダーは美浦ウッドでの最終追い切りを馬なりで終えた。3馬身半前からスタートしたマンスール(3歳未勝利)と併入し、6ハロン82秒7-12秒1。直線に入っても、横山和騎手は無理に追わなかった。鞍上は「先週しっかり動かしたので。輸送もありますし、競馬に向けて馬が動きすぎないように。セーブするような形でした」と説明。19日に同6ハロン80秒3-11秒2を計時し、負荷は十分。今回は馬のリズムを重視した。

そのかいがあった。栗田師は追い切り後の馬の気配をこう話す。「いい時の心身のバランスといいますか、走る気持ちと体がマッチしているように感じます」。状態は万全に近づいている。今回は初の京都での競馬を迎えるが「馬と騎手はベストパートナー。ジョッキーはこの馬の長所、短所をわかってる」と注文を付けることもない。史上6頭目の連覇へ、視界は良好だ。【阿部泰斉】