エースインパクト(牡、JC・ルジェ、父クラックスマン)が豪快な差し切りでG1初制覇を果たした。鞍上はクリスチャン・デムーロで勝ちタイムは2分2秒63。デビューから無傷の4連勝となった。管理するジャン・クロード・ルジェ調教師は09年ルアーヴル、16年アルマンゾル、17年ブラムト、19年ソットサス、昨年ヴァデニに続く仏ダービー6勝目。C・デムーロ騎手は17年ブラムト、19年ソットサスに続く仏ダービー3勝目となった。

断然人気だったビッグロックが軽快に逃げ、直線は後続を突き放す展開。ただ1頭、大外から飛んできたのがエースインパクトだった。勝ちタイムは19年ソットサス(20年の凱旋門賞覇者)を上回るレコードタイム。父クラックスマンはフランケル産駒で17、18年の英チャンピオンSを連覇した名馬だったが、その初年度産駒から大物が現れた。

次走については昨年のヴァデニと同様に英国のエクリプスS(G1、芝2010メートル、7月8日=サンダウン)が候補に上がっており、秋の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月1日=パリロンシャン)の有力候補にも名乗りを上げることになった。

ビッグロックが3馬身半差の2着。日本生まれのハーツクライ産駒コンティニュアス(牡、A・オブライエン)は好位のインを進んでいたが、直線は伸びを欠き8着に敗れた。