英国から参戦した昨年の愛ダービー馬ウエストオーバー(牡4、R・ベケット、父フランケル)が制した。鞍上はロブ・ホーンビー騎手で勝ちタイムはレースレコードの2分25秒46。2馬身差2着にはクリストフ・スミヨンが騎乗した地元フランスのザグレイ(牡4、Y・バルブロ)が入り、イクイノックスが圧勝したドバイシーマCで2、3着だった馬のワンツー決着となった。

フランスで上半期の古馬中距離最強を決めるレースは5頭立て。ウエストオーバー陣営が用意したペースメーカーのマラブドライブが早々に失速。直線入り口で先頭に立ったのはドイツから参戦したテュネスだったが、力強く抜け出したウエストオーバーがザグレイ、ジュンコの猛追を完封した。

サンクルー大賞は99年に日本調教馬エルコンドルパサーと蛯名正義騎手(現調教師)が制し、一昨年(21年)は松島正昭オーナー(キーファーズ代表)の勝負服でブルームが勝利。昨年(22年)はこのレースを勝った英国の5歳牝馬アルピニスタが凱旋門賞を制している。