地方通算3155勝を誇る兵庫の吉村智洋騎手(38)が3番人気オーキッドロマンス(牡、手塚、父ロジャーバローズ)で逃げ切り、JRA58戦目で初勝利を挙げた。勝ちタイムは1分11秒1。

好スタートを決めると、先手を主張。マイペースで運ぶと直線も脚色は衰えず、2着に3馬身差をつけた。

JRA初騎乗は05年ローズS(ハツネドオゴ15着)で、19年越しの初勝利。大井出身の内田騎手、同い年の松岡騎手らに囲まれてお立ち台に上がり「この年になって初勝利を祝われるとは思いませんでした(笑い)。素直にうれしいです」と笑顔。「僕のスタイルが芝とは合わないのでふがいない結果ばかりで申し訳ないです。いい馬に乗せてもらっているだけですが、焦らず急がず落ち着いて乗ることを意識しています。暑い中、多くの方にセレモニーに来ていただいてありがとうございます」と頭を下げ、多くのファンからの拍手を受けた。

また、新種牡馬ロジャーバローズの産駒は初白星となった。