元JRA調教師の角居勝彦氏(59)が22日、石川県の観光大使を委嘱された。同県庁で馳浩知事から委嘱状を交付され「私で役立てるのか不安もありましたが、馬とともに奥能登の魅力を伝えられれば。引退馬を活用して新しい文化をつくりあげたいです」と意気込みを語った。

角居氏は金沢市出身で、調教師としてJRA通算762勝、重賞82勝、G1・26勝を挙げた。21年に勇退後は同県珠洲市のタイニーズファームを拠点にして引退馬支援の活動に取り組んでいる。今月1日には引退競走馬とのふれあいの場として、同市に「珠洲ホースパーク」をオープンさせた。

馳知事からは「レジェンドでもあり、競馬界では知らない人がいないほど。観光大使を引き受けていただいて感謝しています。石川の魅力を発信していただけたら」と期待を寄せられた。「今度、パークに行きますよ。(体重が)100キロを超えてるけど、馬に乗っていいのかな」と質問されると「馬を用意しておきます」と笑顔で約束していた。

同県の観光大使は現在20人で、元大リーガーの松井秀喜氏や元プロレスラーの武藤敬司氏、俳優仲代達矢らが務めている。