栗東所属の騎手12人が滋賀県大津市にある児童養護施設「小鳩の家」において「縁日」を催した。有志が集まりボランティア活動して行ったもの。以前は毎年行われていたが、コロナ禍での休止をはさみ19年以来4年ぶりの開催だった。

今村聖奈騎手がデザインしたおそろいの青いTシャツを着用し、焼きそばやリンゴあめ、たこせんべいなど屋台に加え、ピカピカすくい(光るキャラクターをすくう)や花火など、“手作りの催し”で児童を楽しました。

発起人の高田潤騎手(42)は現在落馬による負傷で休養中だが、一時的に退院して参加。「子供たちがとても楽しみにしていてくれたのに、なかなか開催が難しかった。やっとできたという思いです。騎手の方も1度参加した人はその後も参加してくれており、やりがいを感じています」と感慨深げ。イベントでは児童たちとの触れあいを大事にしているという。

今回参加した女性騎手3人、永島まなみ、今村聖奈、河原田菜々の各騎手はコロナ禍以降のデビューだけに、いずれも初参加。Tシャツをデザインした今村騎手は「ハトと平和をイメージしてデザインしました。大きく育ってほしいという思いをこめました。もともと絵を描くのが好きでとても楽しかった。今回は参加できて良かったです」と笑顔。このTシャツは一般にも販売され、売り上げはすべて児童養護施設に寄付された。

「小鳩の家」の山田宗寛施設長は「今日は入所している幼児から高校生まで約40人が参加しました。ここまでしっかりと企画や準備をしていただける行事はなかなかなく、毎回子供たちにとって夏のいい思い出になっています」と語っていた。

参加騎手は次の通り。今村聖奈、加藤祥太、川須栄彦、河原田菜々、城戸義政、国分優作、酒井学、高倉稜、高田潤、永島まなみ、難波剛健、松若風馬(五十音順)