10月1日日曜に行われるG1凱旋門賞(パリロンシャン、芝2400メートル)の馬券発売が決まりました。

凱旋門賞の馬券が日本で売られるのは16年から8年連続。今年はスルーセブンシーズ(牝5、尾関、父ドリームジャーニー)が単騎挑戦します。

29日現在の前売り1番人気はデビューから4連勝でG1仏ダービー(シャンティイ、芝2100メートル)を制し、15日に行われたG2ギヨームドルナノ賞(ドーヴィル、芝2000メートル)優勝をステップに本番へ直行するエースインパクト(牡3、父クラックスマン)。2番人気は7月29日のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(アスコット、芝2390メートル)の覇者で、こちらも前哨戦を使わずにパリに向かうフクム(牡6、父シーザスターズ)となっています。

9月を迎えるとパリロンシャン競馬場では3つの前哨戦(10日のG1ヴェルメイユ賞、G2ニエル賞、G2フォワ賞)が開催され、アイルランドでは謎の10着大敗を喫し、キングジョージから巻き返しを図るオーギュストロダン(牡3、父ディープインパクト)が参戦予定のG1愛チャンピオンS(9日、レパーズタウン、芝2000メートル)が行われます。これらの勝ち馬が2頭とともに有力候補に挙げられることになるはずです。

今月24日のG1ヨークシャーオークス(ヨーク、芝2370メートル)で、このレースではめったに出ない2分25秒台(2分25秒86)をたたき出したウォームハート(牝3、父ガリレオ)はオーギュストロダンと同じA・オブライエン厩舎の牝馬エースに浮上しました。

陣営は11月の米国ブリーダーズC挑戦をにおわせていますが、追加登録して凱旋門賞出走の可能性も捨て切れていません。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)