夏競馬最終日も無事に帰る(カエル)-。

夏の新潟を締めくくる新潟記念は3歳馬ノッキングポイントの勝利で幕を閉じました。藤沢和厩舎で活躍したチェッキーノの初子。ダービーで5着に好走し、古馬と初対戦で見事に結果を出しました。自分の狙った◎バラジは5着。予想していた展開とは違いましたが、最後まで頑張ってくれたと思います。

今日も午前中の取材終了後、検量室前で顔見知りのバレットさんとカエルトーク(「【新潟便り】検量室前に今年も“守護神”現る・・・人馬が無事にカエルように見守っています」参照)。

「ほら。あそこでしょ。ここでしょ…」。3週間前に3匹だった検量室前のカエルは7匹に増えていました。検量室の前は水場(洗い場)があり、地下なので、外よりも涼しく、カエルたちも居心地がいいのでしょう。

今年の夏の新潟開催は2回開催の4日間、3回開催の8日間、合計12日間で、行われたすべてのレース(144鞍)が、すべて良馬場で行われました。本来なら「好天に恵まれ…」という状況なのですが、これだけの猛暑だと、そう単純に言っていられません。

今年は新潟ジャンプSが初めて午前中の4Rに行われました。レース後は検量室前で関係者が走ってきた馬に水をかけて…。主催者や関係者は懸命に暑熱対策を行っています。

客観的に見て、今日も日中の新潟は「熱中症警戒アラート」が発表されている状況でした(※環境省の「熱中症予防情報サイト」を見ると、新潟は同アラートが発表されやすい地域です)。もちろん、今年がたまたま暑かっただけかもしれません。ただ、仮に来年以降もこの暑さが続き、さらに暑くなっていくのだとしたら…。

今年3月、JRAは24年(来年)の夏競馬から新たな暑熱対策を実施することを発表しました。夏季競馬で熱中症のリスクが高い時間帯のレースの実施を避けるため、1Rの発走時間を早め、昼に3時間半ほどの休止時間が設けられることになりました。馬は人間の言葉を話すことはできません。馬のため、そして、人馬の安全確保のために、時期、時間、場所、施設、ルール…。「もっともっと検討していってほしい」、そう感じる夏でした。

今年も夏競馬最終日、新潟記念のファンファーレが鳴り、ファンの歓声で場内のスタンドが盛り上がった瞬間は心が躍りました(予想の結果は残念でしたが…)。さあ、今から自宅に帰って、今夜は「VIVANT」(日曜劇場)です(※放送開始には当然間に合いません)。まずは無事に家へ帰る(カエル)こと。まだまだ暑い日が続くと思います。来週も、そして、来年も、健康に過ごし、競馬を楽しみましょう。【木南友輔】