木曜午後、3日間開催の出走馬が確定しました。先週日曜の特別登録の段階から気になっていた“あの馬”の名前もハッキリと出馬表に載っていました。

月曜中山10R、シンボリクリスエスC(2勝クラス、芝2000メートル)の、ヴィヴァン(牡5、池江)です。

20年秋のデビュー戦ではのちのダービー馬シャフリヤールと首差の好勝負を演じた馬。ノースヒルズの生産馬にはみな、カッコいい名前、素敵な名前がついていますが、この馬もそう。JRAの公式ホームページでは馬名の意味が「生き生きとした(フランス語)」と紹介されています。

なぜ、この馬の登録が気になるのか、というと…。

この夏、TBS系連続ドラマ、日曜劇場「VIVANT」(読み・ヴィヴァン)が大きな話題となっていて、今週日曜がその最終回だからです。堺雅人主演で、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司といった日本を代表する豪華俳優陣の共演。謎の多いストーリーで、視聴者の“考察”もインターネット上で大いに盛り上がっています。

自分はほとんどドラマを見ない、あまり流行に詳しくないタイプの人間なのですが、このドラマは初回を見てしまってから、欠かさずチェックして、楽しんでいます。ハラハラする展開や一流の役者さんたちの演技が素晴らしいのもありますが、謎解きの要素がやっぱり楽しいのかな、と。

競馬予想にはサイン馬券という楽しみ方があります。世相、社会的な話題、ニュースなどの時事ネタと馬名を結び付けたり…。誰かの誕生日の馬番が気になったり、自分とつながりのある言葉が入った馬名の馬が気になったり…。

土曜、日曜、月曜の中山と阪神、各レースの出走箱を見ていると、「VIVANT」に関係しそうな言葉を含んだ馬名をいくつか(強引に)見つけました。

土曜中山3R(未勝利、芝1200メートル)には“ドラム”ライム(牡、武幸)が出走します。

日曜中山9Rの浦安特別(2勝クラス、ダート1200メートル)には、レイ“テント”ロアー(牡6、嘉藤)がいました。いつも笑顔がさわやかな嘉藤師にうかがうと、「展開がはまれば」と。

月曜の中山は10Rのヴィヴァンともう1頭、7R(1勝クラス、ダート1800メートル)にスマイル“ヴィヴァン”(牝5、高橋裕)が出走予定です。馬名の意味は「笑顔+生き生きとした(フランス語)」とあります。

記者が気づけたのはこの4頭だけですが、賢明な「日曜劇場&競馬」ファンの方ならもっと面白い、楽しい、深いサインを見つけられると思います。自分の予想とは別で、この4頭が今週末、どんな走りをするのかも楽しみにしたいと思います。

と…、そんなことを考えながら、また一方で、真剣に予想していると、日付が変わって、金曜に突入しました。ちょっとだけ寝て、今朝は5時半から南のスタンドで調教を見ていました。今週末の競馬もそうですが、来週のオールカマー、今開催最終週のG1スプリンターズSに向けて、有意義な時間を過ごせたと思います。

午前7時過ぎ、“マジックマン”ジョアン・モレイラ騎手が南スタンドに姿を見せ、セントライト記念でコンビを組むレーベンスティールの追い切りに向かいました。抜群に良かったなあ…。さあ、土曜は阪神ジャンプS、日曜はローズS、月曜はセントライト記念。3日間開催、白熱したレースを期待し、存分に楽しみましょう。【木南友輔】