ドバイWC覇者ウシュバテソーロ(牡6、高木)が直線で楽に抜け出す貫禄勝ちで実力を示した。

好スタートを決め、序盤はインの3、4番手を追走。3、4角で加速した勢いのまま直線で前の馬を一気にのみ込んだ。最後は流す余裕も見せて、2着テンカハルに2馬身半差の完勝だった。勝ちタイムは1分51秒7。

川田騎手は「返し馬はこれを使って良くなるんだろうなという感触でした。レースは、1800メートルという距離とミトノオーとの兼ね合いと今日のこの馬の状態を加味して組み立てました。ドバイを勝った馬ですので、世界で一番上のクラスにいる馬であるのが間違いないですから、このあと大きな戦いが待っている中でここでは負けられないという思いでした」と話した。日本馬のまだ勝っていない米国のブリーダーズCクラシック(G1、ダート2000メートル、11月4日=サンタアニタパーク)制覇に向けて、順当に最初の1歩を踏み出した。

 

馬連(1)(4)1730円。馬単(4)(1)2100円。3連複(1)(4)(7)3980円。3連単(4)(1)(7)1万300円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

 

■ウシュバテソーロ ▽父 オルフェーヴル▽母 ミルフィアタッチ(キングカメハメハ)▽牡6▽馬主 了徳寺健二ホールディングス(株)▽調教師 高木登(美浦)▽生産者 千代田牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 30戦10勝(うち地方3戦3勝、海外1戦1勝)▽総収得賞金 12億5766万4200円(うち地方2億2000万円、海外9億1778万200円)▽主な勝ち鞍 22年東京大賞典(G1)、23年川崎記念(Jpn1)、ドバイワールドC(G1)▽馬名の由来 山の名+冠名

 

●勝負服

<テンカハル=2着>坂井瑠騎手 促しながらハミを取って、最後まで止まらず走っています。

<スワーヴアラミス=3着>森泰騎手 今までと違った競馬というオーダーで、出していきました。3、4角で遊ぶと聞いていたけど、そういう面もなかった。

<セキフウ=4着>戸崎騎手 以前より競馬が上手になっています。また重賞に挑戦して力をつけてほしい。

<シルトプレ=5着>石川倭騎手 ロスなく立ち回って、JRAの馬にも食い下がってくれました。着差が着差で悔しい。

<ミトノオー=6着>武豊騎手 返し馬もちゃんとできて冷静でした。逆におとなしすぎたのかな。もっと走る馬。