白毛として世界初のG1馬となったソダシ(牝5、須貝)が引退することが決まった。管理する須貝尚介調教師(57)が1日に発表した。今後は北海道のノーザンファームで繁殖牝馬になる。

安田記念(7着)後に脚部不安が判明して、同ファームで休養していたという。須貝師は「今日(1日)ちょうど妹のママコチャがG1(スプリンターズS)を勝ったことで、金子オーナーから『ちょうどいいタイミングでバトンを渡せるんじゃないか』というお話がありました」と発表の経緯を説明した。

まだら模様のブチコの初子として18年3月8日に生まれ、20年7月に函館でデビューした。無傷の4連勝で阪神JFを制し、白毛として世界初のG1制覇を果たした。翌年4月には桜花賞でクラシックも勝利。オークスで8着に敗れて初黒星を喫したが、続く札幌記念では古馬を破って見せた。4歳時にはヴィクトリアMも制し、G1・3勝を挙げた。

写真集も2冊刊行されるなど、アイドルホースとしても絶大な人気を集めた。3歳春にぬいぐるみが発売された際には、インターネットで販売開始から約6分で完売した。

トレーナーは「ソダシは本当にファンのみなさんに愛されてきたと思います。白毛として、次々と歴史的快挙を成し遂げてくれました。世界的にも注目される存在になり、本当によく頑張ってくれました。妹のママコチャにいい形で引き継げると思いますし、今後はお母さんとして、また新しい伝説をつくってくれればと願っています。ソダシを預けてくれた金子オーナー、応援していただいたファンの方、そしてソダシに本当に感謝しています」と思いを語った。