デビュー2年目の角田大河騎手(20=石橋)が、父も制した菊花賞でクラシック初騎乗を果たす。神戸新聞杯10着のシーズンリッチ(牡、久保田)と、人馬ともに巻き返しを狙う。

元騎手の父晃一師は02年、ヒシミラクルで菊花賞を勝った。神戸新聞杯6着からの参戦で、10番人気での番狂わせだった。翌03年に生まれた息子は、これまで何度もその映像を見てきたという。境遇は重なり、シーズンリッチも前走の神戸新聞杯は10着。行きたがる面を見せての敗戦だった。鞍上はズブさも見せていた父のヒシミラクルと比較し「正反対のタイプですね。あの馬の要素が少しでもあったらいいなと思います」と笑う。

中間は新たにメンコを着用し、折り合い面に進境が見られる。1週前追いにも騎乗し「リラックスした走りで、すごくいい雰囲気。スタミナはあるので、前に馬を置く状況を作れれば」。決まった2枠3番は申し分ない。初のクラシック騎乗には「G1でトップジョッキーがそろうレース。その一員として、格好良く乗れれば」と、静かに闘志を燃やす。21年前の父のように、淀の大舞台でミラクルを起こす。【奥田隼人】

◆角田大河(つのだ・たいが)2003年(平15)5月21日、滋賀県生まれ。昨年3月、栗東・石橋厩舎所属でデビュー。初騎乗から2戦連続で勝利。JRA通算1063戦66勝。目標は武豊騎手。座右の銘は「不撓(ふとう)不屈」。165センチ、46・7キロ。