京都競馬場で11日、熊沢重文騎手(55)の引退セレモニーが行われた。

【熊沢騎手の引退式一問一答】

-今の心境は

熊沢騎手 よくここまでやってこられたと自分でもびっくりです。何も馬のことを知らないところから、この世界に入って、馬に乗ることを大好きにさせてもらいました。厩舎スタッフや馬主さんにバックアップしてもらい、感謝しかないです。

-思い出の1頭は

熊沢騎手 初騎乗のジュニヤーダイオーには初勝利もさせてもらって、ジョッキーとして大事なことを教わりました。感謝しています。

-ファンへのメッセージを

熊沢騎手 38年間、僕自身、苦しいことも楽しいこともありましたけど、ファンの方たちに声をかけてもらって、励みにしてここまでやってこられました。これからも後輩たちがいい競馬を見せてくれると思いますので、応援をよろしくお願いします。

-引退式を終えての気持ちは

熊沢騎手 何とも言えないですね。こんなにしてもらえるとは思っていなかったので。「いい世界で生きてきた」とあらためて思わされました。

-あらためて引退を決めた経緯は

熊沢騎手 (昨年2月に落馬して)けがの治りが良くなくて…。(骨が)ボルト1本で止まっている状態。競馬に乗ったりするのは自殺行為になる。「ずっとジョッキーでいたい」という気持ちも強かったですけど、命が一番大事なので、やめることを決意しました。

-京都ジャンプSでは誘導馬に騎乗した

熊沢騎手 ジョッキーとは違う景色で気持ち良かったですね。これが最後でさみしいけど、やり残したことはほぼない。気持ち良く去れると思います。

-今後については

熊沢騎手 ずっと競馬バカでやってきたので、何も考えられないですね。ぼちぼち考えていきたいです。