今週の日曜中京メインは、秋のダート王を決めるチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル、12月3日)が行われる。
ジャパンCをイクイノックスで制し、勢いに乗る木村哲也調教師(51)が共同会見に出席。イクイノックスを皐月賞で下したジオグリフ(牡4)でのG1取りへ、意気込みを語った。一問一答は以下の通り。
-最終追い切りの狙いは
木村師 スタートからゴール、あるいはその先、助手がブレーキをかけるまでアグレッシブに走り切ることを馬に提案してみました。
-追い切りを終えて
木村師 先行して終始集中力を切らさずいけて、後ろの併せてくる馬に気づきながらもアグレッシブに走ってくれたので、狙い通りいけたかなと思います。
-ダートでG1を取りたい
木村師 何とか、というところだと思いますね。
-前走は南部杯9着
木村師 結果的に非常に残念な着順で、本来の走りとはほど遠いことになってしまいましたけど、レースに臨むにあたって根本的な健康状態がなかなかいい方向に持ってこられなくて、走れる体調になかなか持ってこられなかったので、そのあたりに非常に腐心しました。結果的にああいった走りになってしまっても、それが彼の根本ではないと思っていたので、今回また改めてダートを使わせてもらうという形になっています。
-前走から状態は
木村師 上がっていますね。上がっているというか本来の彼の良さが体の中から出てくる健康なものが帰ってきてくれているのな、と感じるので非常にポジティブに捉えています。
-ビュイック騎手が香港C以来のコンビ。1週前追い切りにまたがっていた
木村師 先週の段階でビュイックさんに乗っていただいて、道中のアグレッシブさだとかフットワークの質を感じてもらいたかったので、それは非常にうまくいっていましたし、馬の後ろについても非常にリズムを崩すことなく走りきってくれたので、先週が終わった段階での課題はクリアできたと思っています。
-メンバーの印象は
木村師 もちろん非常にダートのトップホースが当然のごとく出走してくる、非常に険しいハードルの高いG1レースになってくる。その中で個人的にはジオグリフはこんなもんじゃない、というのを私個人の気持ちもスタッフの気持ちもそうですし、本当の多くのファンの皆さまにご支持いただいている馬で心が痛むんですよね。ファンの方々の気持ちを裏切り続ける昨今ではあるので、何とか彼自身のプライドを復権させるためにも何とかしたいなと思いますね。
-ダートで活躍を
木村師 彼にはその適性があると思っていますし、実際にサウジで形になっていますし、ドバイは着順的には残念でしたけど、自分の中では今では明確に敗因を感じているところはあるので、ドバイ、あるいは南部杯の走りでダートが駄目だと決めつけるのは危険かなと思っています。
-ビュイック騎手は厩舎に初G1勝利をもたらした
木村師 先週から一緒に仕事をさせていただいて、助かっているというか、さすがだなというところを見せてくれているので、今のジオグリフにとってはビュイックが背中にいることがどれだけプラスに働くか、わくわくする部分はありますので、私はやるべきことはジオグリフのことに全身全霊集中することですけど、日曜まで集中していきたいと思います。
-ファンへメッセージ
木村師 とにかく残り3日間、ジオグリフが彼本来の走りを取り戻す重要な展開になってくると思うので、スタッフとともに1日1日を大事にして日曜日を迎えたいなと思いますので、何とか頑張りたいなと思いますので、ファンの皆さまには背中を押していただければなと思っています。よろしくお願いします。