5度目の有馬記念制覇を目指す池添謙一騎手(44)に待ったをかけるのが、弟の池添学師(43)だ。送り出すプラダリアが最高潮の気配を見せている。

「体調面は言うことないです。いいときのうるささがあります。1週前追い切りも良かったですが、日曜(17日)の坂路はもう1段階上がった感じがありました」と師は絶好の手応えを口にする。良化しているのは動きだけではない。「ベースの馬体重(トレセンでの普段の体重)が470キロ台から480台になりました。やっても減らないので実が詰まってきたと思います」と、馬体面でも充実期を迎えている。これまでのプラダリアは、レース間隔が空くと「ぼけてる感じがありました」。そういった面もこの中間は見せていない。「このままいってほしいですね」は、紛れもない師の本音。24日は自身史上最強のプラダリアが、兄が乗るスルーセブンシーズの前に立ちはだかる。【明神理浩】