引退レースに挑んだ16番人気ホウオウエミーズ(牝6、池上)は10着に敗れた。

道中は後方ラチ沿いでじっくりと脚をため、4角最後方で直線へ。一気に馬群の大外へと持ち出した。先団には届かなかったものの、じわじわと脚を伸ばしてみせた。

池上師は「相手も強く、厳しい戦いでしたけど4角で外に出せる手応えがあったのはすごいなと。ズルズルと下がるところまでイメージしていたので。ここまで頑張ってくれる牝馬は出会ったことがないです。厩舎に重賞初勝利をもたらしてくれましたが、お世話になった牧場さんと馬主さんの馬でしたので、感慨深いものがあります」と感謝した。これからは母として第2の人生を歩む。「血統的にいい子を出してくれる馬ですし、オーナーも子どもに期待しているのでね。この世界のもう1つの楽しみだと思っています」と期待を込めた。

11月の福島記念で重賞初制覇。G1は22年エリザベス女王杯(7着)以来、2度目の挑戦だった。