香港マイル2着のヴォイッジバブル(セン5、P・イウ、父ディープフィールド)が人気に応えた。勝ちタイムは1分33秒97。

王者ゴールデンシックスティが脚部不安で回避し、新たなマイル王候補として、負けられない一戦だった。天才ジェームズ・マクドナルド騎手を背に道中は3番手を追走。先に抜け出したライバルのビューティーエターナルを楽々と差し切る快勝だった。

昨年は「香港4歳クラシック」で香港クラシックマイルと香港ダービーの2冠を制しているが、これがG1初制覇となった。

ジェームズ・マクドナルド騎手は「とてもいい、コントロールしやすい位置にいることができて、十分なスペースがありました。動きたいときにいつでも動けたし、完璧でした」とレースを振り返り、「ヴォイッジバブルを誇りに思います。香港マイルの素晴らしい走りを今日は再現できました。ゴールデンシックスティの後継者はいませんが、次の候補であることをうれしく思うし、今日はチャンピオンがいなかったことがラッキーでした」と話した。

また、海外遠征を期待する声も上がっていることに対し、「彼は5歳で能力はピークにある。行きたければ、オーストラリア、ドバイ、あるいは日本、どこでも行くことができます。素晴らしい世界的な競走馬を相手にするのに、どこが適しているのかは関係者にお任せします」とコメントしている。

ヴォイッジバブルはすでにドバイターフ(G1、芝1800メートル、3月30日=メイダン)に登録を行っていることが明らかになっており、香港ジョッキークラブの公式ニュースによると、オーストラリア(シドニー)のドンカスターマイル(G1、芝1600メートル、4月6日=ランドウィック)への遠征も視野に入れている。