22年小倉記念(G3)を制し、芦毛で人気も高かったマリアエレーナ(牝6、吉田)が1日付で競走馬登録を抹消した。

今後は北海道日高町の日高大洋牧場で繁殖馬となる予定。

昨年エリザベス女王杯で15着入線後に、三浦騎手が下馬。馬運車で運ばれ、ファンからは心配の声が挙がっていた。後日の検査結果では、右前脚のけんしょう炎と診断されていた。結果的に同レースが現役最後となった。

マリアエレーナは、20年中京でデビュー。3戦目で初勝利を挙げ、21年新潟牝馬Sでオープン初勝利。22年小倉記念では、牡馬やセン馬相手に5馬身差の圧勝で重賞初制覇。23年大阪杯(G1)では5着に健闘した。

血統は父クロフネ、母テンダリーヴォイス。母の母ミスアンコールは、ダービー馬ワグネリアンの母。3代母ブロードアピールは「伝説の追い込み馬」としても知られる。そんな血統背景に加えて、440キロ未満の小柄な体と芦毛で全力を走る姿から、人気も高かった。

JRA通算23戦5勝。総獲得賞金は1億9450万7000円。