社台スタリオンステーション(北海道安平町)で6日、種牡馬展示会が行われた。新種牡馬のイクイノックス(牡5)、シュネルマイスター(牡6)、グレナディアガーズ(牡6)をはじめ、29頭がお披露目された。この日、午前と午後の2部制で行われた展示会には、約1000人の関係者が牧場に訪れた。

大種牡馬の地位を確立したキタサンブラック(牡12)は昨年に続いて、大トリとしてパレードリンクに姿を現した。皮膚の薄さがひと目で分かるほど、ほれぼれする好馬体。しなやかに四肢を前に運ぶ歩きっぷりは貫禄に満ちあふれていた。初年度産駒で今年からスタッドインしたイクイノックスが自身と同じ2年連続の年度代表馬となり、世界1位にも君臨。2世代目のソールオリエンスは昨年、3戦無敗で皐月賞を制すなど、年を重ねるごとに注目度が上がっている。今年の種付け料は昨年の1000万円から倍増の2000万円へ。日本の生産界を引っ張っていく。

同SSの佐藤剛氏は「昨年はJRAサイアーランキングでは初めてトップテン入りする6位となりました。特筆すべきは出走頭数が144頭と非常に少ないものでして、過去10年で出走頭数が150頭以下でJRAのサイアーランキングのトップテンに入った馬は、19年のステイゴールドと昨年のキタサンブラックの2頭のみです。また、勝率13%ということで、2番目に高かったキズナが10・6%でした。他は10%未満の勝率でした。出走1回あたりの獲得賞金が460万円。アーニングインデックスは2・90。こちらは全盛期のディープインパクトが12年に記録した2・93に迫る非常に高い数字でした。少ない頭数でも平均的に産駒の能力が高く、それぞれのクラスで勝つ、あるいは掲示板に載ってきっちり賞金を稼いできます。大きいところをドーンと勝つ派手なイメージはあるかもしれませんが、数字の上でもしっかりとトップサイアーであることが証明されています」と話した。