ルーキー柴田裕一郎騎手(19=中竹)が重賞初騎乗のチャンスを得た。

土曜京都の葵S(G3、芝1200メートル)で自厩舎のジョーローリット(牝)に騎乗予定。抽選を突破できればデビュー3カ月目で憧れの舞台に立てる。「緊張はしますけど、機会を頂けたので結果を出すしかないです」と大きな瞳を輝かせた。

パートナーとは前走の橘S(5着)でハナを切り、初芝でも通用する速力を証明した。「1200メートルの方が(前走の1400メートルより)絶対いいです。ゲートも二の脚も速いので、逃げ馬は多いけど逃げたいです。チャンスはあると思います」と意気込んでいた。

同じ厩舎の雅章調教助手を父に持ち、新人一番乗りで初勝利を果たすなど、ここまで3勝を挙げている。師匠の中竹師から言い聞かされているのは「礼節」の大切さ。「それは努力しなくてもできることですから」。一社会人として言葉遣いや立ち居振る舞いを律している。

一方でプロの厳しさも実感する。

「一番思うのは『簡単には勝たせてくれないな』ということです。人気をしていても『状態がいい』と思っていても、なかなか勝てません。技術の差があるので(減量の)3キロ差をもらっていてもトップジョッキーにはまだまだかなわないです」

そんな日々の中で、経験こそが糧になる。重賞初騎乗がかなえば、さらなるキャリアアップにつながるはずだ。まずは抽選突破を願うのみ。丸刈り頭の19歳は「外れたら『持ってない』ということかも…」と苦笑いしながら、木曜日の出馬確定を心待ちにしていた。