クラブ馬主法人の(有)シルクホースクラブが29日、3月14日に東京・千代田区イイノホール&カンファレンスセンター「ホール」で開く「アーモンドアイJRA顕彰馬祝賀トークショー」内で行うチャリティーオークションの売上金を、1月1日に発生した能登半島地震にて被災したみんなの馬株式会社が運営する「珠洲ホースパーク」に石川県珠洲市「企業版ふるさと納税」を通じて全額寄付することを発表した。

オークションにはアーモンドアイが19年天皇賞・秋優勝時に着用していた蹄鉄(ていてつ)、ルメール騎手のサインが入ったG1・9勝の勝ち星入り調教ゼッケン、ルメール騎手と国枝師のサイン入りシルクレーシング勝負服などが出品される。

同トークショーにはアーモンドアイの主戦を務めたクリストフ・ルメール騎手、同馬を管理した国枝栄師、ノーザンファーム天栄の木実谷雄太場長、(有)シルクレーシングの米本昌史代表が出席予定。会場には優勝レイやJRA顕彰レリーフなど、数多くの記念品も展示される。

寄付を受けるみんなの馬株式会社COOで元JRA調教師の角居勝彦氏は「今回このような素晴らしい機会を与えていただき、心から感謝申し上げます。1月1日に発生しました震度7の能登半島地震により、石川県能登地方が甚大な被害を受けました。我々が珠洲市さんと手がけております「珠洲ホースパーク」も被災し、馬と関係者は無事でしたが現在、施設が地震により営業を再開できるめどが立っていない状況です。この震災で失ったものは大きいですが、命を守れたこと、全国からの沢山のご支援に感謝しています。被災地域の方々が1日も早く元の生活に戻れること、珠洲ホースパークの再開を心より願っています。本日は、私たちが共に、より良い馬の未来のために一歩を踏み出す日です。私たちのコミュニティーや震災の中で、困難に直面している多くの人々がいます。しかし、私たちが手を取り合い、力を合わせれば、その困難を乗り越えることができると我々は信じています。このチャリティーイベントは、その信念を具現化する素晴らしい機会です。皆さんのご寄付や支援は、必要としている馬や人々に希望と力を与えることでしょう。そして何より、引退した後の馬たちの新しい役割と生き方、生活を実現できると我々は信じています。今日のイベントでは、私たちの目標に向けて一丸となり、共に前進することを誓います。少しでも多くの馬、人々が幸せになれるよう、力を尽くしていきましょう。改めて、皆さまのご支援をお願い申し上げます。これからも、一緒に力を合わせて、より良い明日を築いていきましょう」とメッセージを寄せた。