英国のチェルトナム競馬場で行われている障害競走の祭典「チェルトナム・フェスティバル」の最終日(15日)、1Rのトライアンフ・ハードル(G1、3400メートル、12頭立て)でマーティンボロ産駒マージボロ(セン4)がG1初制覇を果たした。鞍上はマーク・ウォルシュで勝ちタイムは4分17秒52。

4日間のフェスティバル開催最終日に組まれている「トライアンフハードル」は4歳馬限定のハードル競走。ディープインパクト産駒のマーティンボロを父に持つフランス産馬マージボロはフランスでデビューした後、アイルランドの最強トレーナー、ウィリアム・マリンズ調教師の下に移籍。この日のレースでは最終障害を飛越後、同じ厩舎のカールゲージーとの追い比べを制し、見事に障害競走の聖地チェルトナムでG1初制覇を果たした。

マリンズ調教師は13年中山グランドジャンプをブラックステアマウンテンで勝利した実績があり、管理馬をメルボルンCなど平地の長距離戦にも積極的に出走させることでも知られる(13年秋にはシメノンがジャパンCに出走し、13着)。G1初制覇を果たしたマージボロについては、「馬体を見ると、彼は(低い障害物を飛ぶ)ハードルの馬ではなく、(高い障害物を飛ぶ)チェイスの馬のようなんだ」とその跳躍力を絶賛している。