美浦のベテラン勝浦正樹騎手(45)が来週14日の中山で騎手を引退することを6日、発表した。中山最終レース終了後、報道陣に明かした。

「そろそろぼちぼちかなと現実的に考え始めたのは去年の夏くらい。騎乗依頼が思うようにいただけない中で昨年末くらいには、もうやっていてもしょうがないなと。福島や新潟に1、2頭乗りに行くとマイナスの時もあったりすることなので、このまま続けても(貯金を)切り崩して、という状況をリアルに体感しました。今年の冬の小倉を頼まれたので、それを勤め上げて、中山に戻ってきた段階でデビューの地、地元で終わろうと決めました」。

今後については「調教師や調教助手というも考えてはいません。まだ何も予定はないです。競馬の現場からは離れて、外から見る立場として何かを仕事をいただいたり、競馬を盛り上げられることができれば」とした。

同騎手は97年3月にデビューし、先週までにJRA965勝を挙げている。02年NHKマイルCのテレグノシスでJRA・G1を初勝利。07年はゴスホークケンで朝日杯FSも制している。

JRA競馬学校では武幸四郎(現調教師)らと同じ13期生。同期の秋山真一郎元騎手が今年2月で騎手を引退して調教師の道に。同じ美浦所属で同期の武士沢友治元騎手は4月からJRA競馬学校教官に転身した。